月章学Ⅰ　８個の意味と種族月章

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　　　【月章と意味】

記号	月相	呼称	面	象徴する意味		その他	守護種族	護符の効能
	満月	ファン	白面	富、財産／知恵、学問	満足と自尊	「個」の月相	ムル（猫族）	金運祈願、学問達成
			黒面	慢心、孤立／老化、衰退
	半月	メア	白面	友人、仲間／平穏、安定	安泰と協調		バクァ（蛙族）	商売繁盛、人間関係
			黒面	非活発、依存／凡庸、無関心
	三日月	エア	白面	価値、独立／可能性、能力	独自性と転換		ムアナ（千里眼族）	幸運、技術向上
			黒面	独善、強制／差別、特異
	新月	ディ	白面	新生、浄化／美麗、快楽	大変化と消失		ヤフ（鳥族）	心気一転
			黒面	喪失、不明／破綻、狂気
	離月	マナ	白面	自由、調和／対話、理解	解放と運動	「連」の月相	オム（犬族）	失せ物発見、平穏祈願
			黒面	不満、中傷／別離、忘却
	接月	ミア	白面	連携、敏速／触発、発見	接触と闘争		レア（蜥蜴族）	交通安全、勝利祈願
			黒面	対立、背信／不和、戦乱
	融月	メトア	白面	協力、融和／愛、勇気	融合と変質		タッツ（鼠族）	恋愛成就
			黒面	自壊、混乱／策謀、裏切り
	二重月	モーム	白面	生命、再生／保護、回帰	再生と死		ウォノ（狐猿族）	一家安穏、安産、病気平癒
			黒面	犠牲、退行／沈黙、虚偽

・８個の月章は、それぞれ別の力と意味を持ち、特定の種族を守護するとされる。これらはバクァ文明期の昔から、テュアン住民に広く使われていた月の紋章と伝承を整理・統括して正式に定めたもの。「護符」の類は、月信仰と言うよりむしろ民間信仰に近く、上記にあるような効能が信じられている。本式の月信仰とは少し違うのだが、何かあると住民は各地の月寺院でこれらの月章の護符を受けたがるし、寺の方でも庶民の求めに応じて護符を下げ渡す。一応、「正式に受けた物しか御利益はない」とされるが、これらのマークはテュアン庶民の生活に根付いており、まじない代わりに日常的に応用される例が多い。たとえば、

○三日月を切る…宝くじのような、一発必中の幸運を願う時、「十字を切る」感覚で三日月を指で描く。

○モームの墓標…テュアンの墓標は、大抵モーム（二重月）になっている。木の板などを円形に切り、やや中心からずれた位置に穴を穿って、モームの形を作って墓柱に打ち付けるのである。無論、死者がまたこの世に生まれて来れるように、再生を願う意味がある。

○メトアのお守り…いわゆる「恋のお守り」によく使われるのがメトア（融月）である。メトアの形の物を持ったり、恋人に渡すなど。メトアの形を描いて、その中に２人の名前を書き込めば、テュアン式のいわゆる「相合い傘」になる。逆にディ（新月）のような黒く丸い物件を送られた場合は、「別れたい」という意思表示になる。

○ファンの印…８月章の中で最も暗黒面の力が弱く、いわば「安全な月章」とされるのがファン（満月）である。富や知恵などに関わる重要な紋章でもあるので、物事がうまく行くようにと願う時は、指で円形を作って印を切る。

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