生津　青　(いきつ　せい)

明日奈　礼　(あすな　れい)

泊　不比人　(とまり　ふひと)

明日奈　涼　(あすな　りょう)

中大兄　(なかのおおえ) 

【役割】

・主人公。14才でシティを脱出、飛炎の啓示のもと白髪となり、以降成長が止まる。その戦闘センスは通常の人間をはるかに超え、青狼、ひいては革命軍のカリスマ的リーダーとなっていく。

【役割】

・ヒロイン。科学局長官、明日奈涼の娘。だが青の逃亡を手助けした事からシティを追われ、荒野をさ迷い、戦乱に巻き込まれ、運命の激変にさらされていく。飛炎との交信力を持つが、力の大半は潜伏しているらしい。

【役割】

・青の最大の宿敵。シティ軍の全権を握る支配者。蘇我一族の頭領で、一族の宿願である「権力奪回」と、おのれの野望である「残存軍事力の封印解除と支配」を果たすため、その全生涯を戦争に向けて行く男。

【役割】

・シティ科学局長官。礼の父。後には総官として政界にも食い込む。不比人と軍事局には、憎しみを抱きながらも提携し、共に戦時の権力体制を作り上げていく。「飛炎」には多大な興味を抱いている。      

【役割】

・青狼の指導者。名前は偽名。元はサクセサァの重要人物であったが、適性審査制度に反対し、シティを脱出して荒野に住む。休眠したバクテリアの復活の研究をするかたわら、集まって来た有象無象をまとめ、「青狼」の生みの親となる。

【性格】

・無口で無愛想。かつては感情的で行動の早い少年だったが、荒野に出てからはあまり感情を表に出さず、冷徹な戦闘機械のようになる。が、弱い者にはふと無限の優しさを見せる事がある。

【性格】

・純真で優しい女性。人を疑う事を知らない人柄で、荒れすさんだ戦場ですら、周囲の人間に多大な影響を与えていく。だが人に裏切られ、思い続けている青には冷たくあしらわれ、不幸な宿命を負い続ける。

【性格】

・悪魔の如き知恵と、人心を掌握する人徳を合わせ持つ、傑出した人物。蘇我一族の頭領。残酷な指揮官でありながら高い人望を持ち、最終的にはシティ軍総指令となる。若い頃には、血に飢えた凶悪な面もあったらしい。

【性格】

・冷静で理論家肌。シティの権力に関わってからは、更に冷酷になる。本音としては軍事力を嫌っているらしい。実は亡くなった妻、「静」の事が心に重くあり、その反動か、静に似ている娘の礼には残酷な仕打ちをする。

【性格】

・高い頭脳を持ちながら飄々とした人柄で、人に反感を抱かせない、不思議な人物。氷神村を中心に土壌改革を進め、また医療の心得もある事から、村人には「先生」と呼ばれている。青にとっては父のような存在となる。

吉野　衛　(よしの　えい) 

鳴神　耶智　(なるかみ　やち)

紅梅　秀　(こうばい　ひで) 

羅ご　庵　(らご　いおり)  

結城　堆　(ゆうき　たい)

【役割】

・青狼の中心者。青が来る前はリーダーであった。荒野にドロップアウトしたプロダクタで、元拳銃製造業者の出向員。戦場では、作戦指揮を取るかたわら、スナイパーとして前線に立つ。

【役割】

・大兄の側近でありＳＰ。あまり戦闘には参加しないが、作戦参謀、ついでに料理番も任されている。青狼が革命軍を立ち上げてからは、他の野盗団との交渉に当たるなど、プロデュース能力も高い。

【役割】

・青狼のドライバー。荒れ果てた荒野を走る、車両中心の荒野戦では欠かせない人材。「タイヤとハンドルの付いた物なら」何でも好きらしい。生粋の荒野人で、車の運転は我流で覚えたもの。つまり無免許である。

【役割】

・青狼のハッカー、兼メカニック。元は電子機器を扱っていたため、コンピュータに関しては一流の腕を持つ。青狼でコンピュータが得意なのはこの男だけ。年中工作室にこもり、変な機械を作ったり、改造したりしている。

【役割】

・青狼の砲撃要員。通称「歩く砲台」。身長185のいかつい体躯と、無限の体力を持ち、戦闘の中心となる。バズーカやロケット砲を得意とする分、狙撃は大の苦手で、弾が当たった事がない。

【性格】

・地味で沈着だが、銃にはややマッドな執着を持つ。弾の乱用に関してはオニのように口やかましい。が、その管理能力の高さは万人が認める所で、中大兄や青からも絶大な信頼を受けている。

【性格】

・女らしい弱さなど微塵もない、割り切った大胆さと沈着な行動力を持つ男勝り。発想は常に生活感に密着しており、実務的。子供の頃から大兄宅に出入りし、ひいては弟子となった娘。

【性格】

・感情的で野放図。仲間思いだが、すぐに怒り出す単細胞。「戦争」そのものは好きではなく、革命軍の立ち上げには最後まで反対する。まだ若いせいか未熟だが、様々な試練の中で成長していく。

【性格】

・頑固一徹な職人肌。実は妻と子供がいるが、完全な別居状態。そのせいか女に対しては妙に意地を張る所があり、メンバーの「綾」とは年中夫婦ゲンカのような状態に陥っている。

【性格】

・大雑把で豪胆。風貌に似ず、気が優しくて子供好き。子供のメンバーの「妙」とは一番の仲良しである。根っからの荒野人で、難しい事は分からないが、荒野の生活や状況を知悉している。

火田　有　(ひだ　ゆう)

水穂　綾　(みなほ　あや) 

妙　(みょう) 

三又　壮　(みまた　そう) 

柿本　民　(かきもと　たみ)

【役割】

・青狼のスナイパー。元はシティの射撃大会荒らしだった。美少年風の繊細な風貌を持つが、その腕は「神の照準」と呼ばれ、魔物のように恐れられている。最前線に立つが、肉体労働には向いていない。

【役割】

・青狼の特殊要員。その過去を知っているのは大兄だけである。ニードル、鉄線といった特殊な武器を使いこなし、格闘戦も得意。青狼の他の連中とはレベルの違う戦闘知識を持つ。

【役割】

・正体不明の子供。工作員。人間離れした視聴覚で、通常の人間には見えないものを見、聞けない音を聞く。荒野の瓦礫を遊び場にして育っているため、どこでも這い登る、サルの如き運動能力も合わせ持っている。

【役割】

・元脱走兵。自ら志願して青狼入りした。分厚い胸板の豪腕男だが、新入りのためよくからかわれる。後にはその腕力で、重火器類の責任を一手に引き受ける。特技は腕相撲。

【役割】

・青狼の看護要員。自称「大兄の一番弟子」。医務室に詰めていて、勉強したり、青狼の面倒を見たり、家事をこなしたりと忙しい。大兄自作の、荒野では珍しい「眼鏡」を掛けている。医者になるのが夢。

【性格】

・かつては対人恐怖の気があり、人間嫌いだったが、射撃に目覚めてから銃と、理解者である吉野衛に心を開くようになる。さりげなく振舞っているが、実は動物や子供が苦手。

【性格】

・その冷酷無比な戦闘力とは裏腹に、性格は古風で、リーダーや指導者には忠実。常に本音は押し殺しているが、過去にはかなりの辛酸をなめて来ているらしい。

【性格】

・実は、悲惨な過去を持っている少年。大兄が引き取り、耶智が母代わりとなって育てた。何を考えているのか良く分からないが、青狼のメンバーを家族のように慕っている。

【性格】

・明朗で豪放磊落。戦時なのに暗さを感じさせない。人が良過ぎるのが玉にキズ。初めに「妙の下」に付けられてしまったため、以降ずっと妙を「先輩」と呼び続ける。

【性格】

・真面目で頑張り屋だが、どこかハタンした女の子。青が好きで、年中心配している。しかし根がドジなせいか、彼女の医療の腕前の方は今一つ信頼がない。

守屋　京　(もりや　きょう)

守屋　衿　(もりや　えり)

稗田　章　(ひえだ　しょう) 

大伴　孝　(おおとも　こう) 

明日奈　舞　(あすな　まい) 

【役割】

・かつて重鎮であったエンジニア。青が青狼に参加して間もなく、対人地雷のトラップを踏み、爆死する。妹の衿と共にドロップアウトしたプロダクタで、シティの構造に詳しかった。彼を失った事は、青狼のメンバーに長く心の傷を残す。

【役割】

・京の妹。目の前で兄の爆死を見てしまったため、極度の人間不信に陥った娘。が、やがては青狼のメンバーに触れ、自分を取り戻していく。中盤からは大兄のバイオプラントの手伝い、終盤では兄の京に代わり、シティ潜行を先導する。

【役割】

・荒野人の少年。故郷の真砂村が壊滅し、両親を失った事から、弟や妹のためシティ軍に志願、軍の兵士となる。青狼とは何度も戦い、敵対するものの、様々に変化する状況の中、終盤では協力者となっていく。

【役割】

・章の幼なじみ。同期でシティ軍に志願するが、舞を助けた事から脱走兵となり、氷神村に住み込んで防衛に当たる。革命軍に対しては、最終決戦以外は「協力すれども参加せず」という態度を貫く。

【役割】

・礼の妹。姉とは正反対の性格で反発していたが、追放された礼の姿を見て父の明日奈涼に不審を抱き、ついには姉を追ってシティを逃亡する。最終決戦では革命軍に同行する。

【性格】

・回想に現れる京は、誠実で正義感のある青年。常に妹の衿を心配していた。

【性格】

・心に傷を負い、ややひねくれているが、本当は甘えん坊の少女。荒野や村は嫌いらしい。

【性格】

・温厚で家族思い。子供の頃は野盗に憧れていた。戦闘はうまい方ではないが、正規の訓練を受けていて、戦車の技術は高い。

【性格】

・さっぱりした大らかな性格。物事に深く執着しないが、時に思い付きで大胆な行動を見せる。真砂村襲撃の際、ただ一人の身内の父を亡くして天涯孤独。

【性格】

・わがまま娘。真面目な事が嫌い。元気で快活な分我も強いが、姉とは違い幸運の持ち主。飛炎との交信力もあるらしいが、発現は性格同様に気まぐれである。

蘇我　蝦夷　(そが　えみし) 

大路　公人　(おおじ　きみと)

稗田　幹(ひえだ　みき) 

井能　行（いのう　ゆき）

鵝生　塁（がもう　るい）

【役割】

・ 野盗団「炎帝」の頭。名前は偽名。不比人の遠縁で、かつては軍事局にいた。野盗中最大の組織である炎帝をまとめ、長く荒野を制圧し続ける。青の「青狼」とはライバル関係にあり、最終的には激突していく。  

【役割】

・明日奈涼の命をで動いている諜報員。名前は偽名。青を追撃し、礼は幼なじみでありながら、無残に裏切る。特技は情報操作とハッキングで、ネット世界の脅威。シティでは弱者の立場でり、権力者には逆らえない宿命を負っている。

【役割】

・章の弟。貧しく、戦乱に満ちた時代そのものに不満を抱く。多少飛炎との交信力があるため、章の出兵後、家族を捨てて家を出、暗殺集団「天狐会」に身を投じる。

【役割】

・不比等の腹心。荒野時代には滅びかけている「戦闘機」を使いこなすため、不比等自らがパイロットとして育てた男。戦闘機乗りの高い自負を持ち、不比等の命にしか従わない。最終決戦では、わずかな間だが総司令代行となる。    

【役割】

・野盗、兼暗殺団「天狐会」のリーダー。「長」と呼ばれ、本名を知る者は少ない。中性的な顔立ちで、身長ほどもある長い髪を垂らし、見るからに異様な風貌を持つ。飛炎には強力過ぎる交信力を発揮し、自ら「飛炎の使徒」を名乗る。      

【性格】

・野盗としてのプライドが高く、決して人に従わない。豪胆で戦闘的だが、弱い者には手を掛けない男気があり、慕う者も多い。凶悪な戦闘員としての面と、不器用で純情な面をあわせ持つ。逃亡した礼の保護者でもある。

【性格】

・とぼけて飄然とし、フェミニストでもあるが、仕事となると血も涙も無くなり、当然のように人を殺す恐ろしさを持つ。その人格の奥深くには、在留外国人として、シティ内で冷遇されてきた辛い過去があるらしい。

【性格】

・辛辣で、警戒心の強い少年。人間を信頼していない。人に頼る事を嫌い、全てを自分の手で解決しないと気が済まない。ひいては闇の方向へと導かれていく。

【性格】

・身長１９０�pの長身。常に穏やかな微笑を浮かべ、物腰は沈着で礼儀正しいが、奥には残忍なまでの任務に対する意志を秘めている。兵器しか信じていない感がある。

【性格】

・「飛炎の声を聞き、その意志を代行する」のが天狐会、ひいては「長」の目的。荒野人の中でも最も抑圧された最下層から、暗殺技術を盾に生き延びた恐るべき集団で、軍、荒野人双方にとって魔物的存在である。