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・様々な生物が暮らしている「じっけんの国」（？）の小学校で、楽しくドタバタと日々を送る仲良し３人。子供に、「自分でできる」科学実験を教えるのが目的。というより、下町ホームドラマのようになってしまったが。

・ベル	・ホーキング	・マックス
★ネコの女の子。明るく元気でしっかり者。ホーキングのいたずらに手を焼きながらも、２人のおシリを叩いて実験を進行させる。	★ネズミの男の子。ベルをからかうのが生き甲斐らしい。悪知恵だけはよく働くので、ひょっとしたら賢いのかも知れない。	★オランウータンの男の子。実験を教える役目。利口で真面目…な筈なのだが、あとの２人に振り回され、すっかりツッコミが板についている。

掲載	タイトル	ページ数	実験内容	マンガ舞台設定	備考
４号	風船じっけんで　いたずら　げきたい！	７	風船にセロテープ、静電気等	ホーキングのいたずら	全ページ１色
５号	しあわせの　青い　たまご	７	ゆで卵に色を付ける	ベルのおべんとう	この号から４色
６号	いろいろ　にじ色　じっけん	７	霧吹きやＣＤで虹を作る	写生大会
７号	おしゃれな　グラスで　ふしぎじっけん	６	水を入れたグラスで実験	ベルの誕生日
（８号は休み）
９号	おふろで　うきうき　じっけん	７	水に浮く手作りおもちゃ	銭湯
１０号	ふしぎな　まほうのゆび　じっけん	６	指だけでできる実験		４色５ページ、１色１ページ
１１号	テレビで　びっくり　じっけん	７	テレビ画面を使った実験	テレビゲーム
１２号	だんボールで　わくわく　工作	８	段ボール工作		再生紙作りキャンペーン
１号	ホーキングの　わくわく　マジック　じっけん	７	身近にある道具で手品	隠し芸大会ごっこ	４色５ページ、１色２ページ
２号	せい電気で　パチパチ　じっけん	７	静電気で軽い物を浮かせる	Ｘファイルごっこ
３号	ホーキングの　びっくり手品　サーカス	６	教材関連	サーカス	教材にホーキング人形が付いた

・色々とすったもんだがあり、楽しい仕事だった。編集氏はいくたの感覚について来れない事が多く、よく意志の疎通が不能になったが、苦労の末、結果的には学研作品の中でも１、２を争うほど面白い出来になったと思っている。ラクに描けば良い物が出来るとは限らない、というお話。

　主人公のベルちゃんの家のおフロが壊れ、初めてパパと銭湯に行く…というエピソードがある。銭湯にはホーキングとマックスも来ており、パパと対面するが、ベルちゃんは？　と聞かれたパパ曰く「やっぱりはずかしいからって　ひとりで女ゆのほうにはいってるよ　パパはざんねん（注・パパはざんねん、は書き文字）」　―そして編集氏が電話をかけて来た。「なんですあの　“パパはざんねん”てのはッ！」「えっでも…　世間のお父さんにはありがちな…」「ありがちじゃないです！」

　しかし、書き文字だけに修正は不可能であった。ちゃんとそのまま掲載されました。（笑）　

　同じ物語のラストで、“銭湯の湯船の中に空気の入った物を沈め、手を離すと、水から飛び出す”という実験がある。市販の合成ノリの容器を使用したもの。このためストーリーは「男湯対女湯で、容器の飛ばし合い合戦」になり、大人までがムキになって「このシャンプーの容器もとぶわよっ！」などとやり始めて終わるのだが、どうもネームの通りが遅いと思っていたら、学研内で「果たしてシャンプーの容器までが本当に飛ぶのか」どうかについて大問題になり、編集会議が行われていた。やがて連絡があり、「シャンプーの容器も飛ぶそうです」…こうしてネームは無事通過した。編集さんの誰かがおフロで飛ばしてみたのだろうか？　いくたは恐くて聞いていない。

　ある物語。ホーキングがマジックのフリをしてお金をちょろまかそうとし、ベルとマックスに詰め寄られる…という話。ラストでおしおきに水槽に入れられ、「水中大だっしゅつ」のマジックに挑戦させられるホーキング。水槽だけでは淋しいので、いくたはついその中に魚を描いた。…編集氏から電話がかかって来た。「なんでピラニアが入ってるんですッ！」「分かっちゃいました？」「分かりますよ　そりゃ！　誰が見たってピラニアじゃないですか！」「大丈夫、ほら、プロレスでピラニアデスマッチてのもあるそうだし」「知りません！」「大体子供には分かりませんよ　ピラニアだなんて」「分かりますったらッ」（本当は図鑑まで見て正確に描いたのである）

　とうとう、ピラニアはホワイトで消され、物語は平和的に終わりました。合掌。

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